以前はよくチョモランマって言いましたが、
最近はすっかりエベレストですよね。
このエベレストとチョモランマには
いったいどんな違いがあるのでしょうか?
あとサガルマータって何???
最近はバラエティの企画でエベレストに登るとかで、
テレビなんかでよくエベレストって名称をよく見かけます。
しかし、このエベレストの名称なんですが、
ちょっと前はチョモランマとか言ってたような気が・・・
もちろんエベレストって名称のほうが管理人も違和感はないですが、
そもそもエベレストとチョモランマって何か違うのでしょうか?
今回はそんなエベレストの名称について調べてみました。
世界一高い山
画像引用:https://www.mount-everest.net/summit.html
【エベレスト】
標高:8848m
山系:ヒマラヤ山脈
所在地:ネパール、中国チベット自治区
エベレストのように8000mを越える山のことを、
8000メートル峰(ほう)といった総称で呼びます。
この8000メートル峰は全部で14あるのですが、
それらはヒマラヤ山脈、およびカラコルム山脈にあります。
では、このエベレストとチョモランマの違いは何か?
エベレストもチョモランマも同じ山ですが、国によって呼び方が変わるのです。
エベレストという名前は1865年に英国インド測量局長官だった
アンドリュー・ウォーによってつけられた英語名です。
これは前長官のサー・ジョージ・エベレスト大佐からとったそうです。
当時はネパールもチベットも外国人の入国を許可していなかったので、
現地での呼び名が分からずエベレストの名称がつけられたのです。
ではチョモランマとは?
チョモランマは中国やチベットでの名称です。
2002年には中国の人民日報が280年以上前の地図に、
チョモランマの名称が記載されているので英語名よりも歴史が長いと主張。
西洋でも英語名のエベレストをやめて、チベットでの名称の
チョモランマを採用するべきとの記事を掲載しています。
ではネパールの名称もチョモランマなのか?
ネパールでの名称はサガルマータと呼ばれています。
このサガルマータとは「世界の頂上」という意味があります。
また1852年にインド測量局の技師が240kmはなれた場所から、
エベレストを三角測量した際に、仮称でP-15 (Peak XV) と呼ばれていました。
管理人的にはエベレストの名称がやはりしっくりときますね。
チベット名のチョモランマは一時よくテレビなどで聞きましたが、
ネパール名のサガルマータについては知りませんでした。
実はこれには訳があるのです。
日本のマスコミは中国側のルートから登山した時の報道では、
チベット名のチョモランマの名称を使うようにしているのですが、
ネパール側から登ってもサガルマータとは言わないんですよね。
ネパールから登山した場合はエベレストの名称が使われているのですが、
あっちがチョモランマって言うのなら、こっちはサガルマータになりますよね。
ちなみにチョモランマの名称が広まったのは、1988年にTV放送された、
中国・日本・ネパールの三国友好登山で、ネパール側と中国側からの
「南北交差縦走」のときに盛んにチョモランマと連呼されたからです。
いっときはエベレストよりもチョモランマって言われていましたよね。
あの時は正式名称がチョモランマに変更されたのかな?と思いました。
まあ今ではすっかりチョモランマとは言わなくなりましたけど。
どちらかというと管理人は慣れ親しんだエベレストって名称がいいですけどね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。